おっさんも漫画読みます。
どうも、漫画が読んで泣くおっさん。じよにぃです。
最近流行りの異世界転生でもなく
王道のヒーローものでもなく
サクセスストーリーや恋愛ものでも無い
どこにでも居るおっさんの終活物語
そこには、サスペンスもバイオレンスも
奇跡もない。
どこにでもある日常の、出会い、ふれあい、
人のささやかな優しさを思い出させてくれる漫画です。
結婚して、子供に恵まれ、マイホームを手に入れたごくごく普通のサラリーマン
人生の大きな勝負事は過ぎ、不安が無いわけではないが、今の日常を維持していけば、ささやかな幸せを守っていける。
そんな、どこにでもいるお父さんが、
ちょっとだけ、本当に、ほんのちょっとだけ、ボタンのかけ違いがあって、思いもよらぬ方向に人生が動いていく、
でも、決して悲劇でない。心温まる、今の自分を今一度考えさせられる。物語です。
きっと、歳を重ねる事に感じる事が変わってくる漫画なのだと思います。
10代20代ではここまで感情移入はできなかった事でしょう。
40代、今だからこそ心に刺さる物語です。
あまりにもリアル、すぐ隣で起きている
かのうようで、いつ自分に起きるかもわからないそんな物語になっています。
だからこそ、主人公のおっさんに感情移入せずには居られない。
物語の余白に自分の人生を重ねずにはいられない。
夜中に1人読みふけったら号泣必須です。
でも、なぜか決して主人公のおっさんと犬は不幸では無かったと思える。優しい物語です。
いや、あまりにも感情移入しすぎて、
もしかしたら、近い将来、自分の身に起きうるかもしれないという一抹の不安から、主人公の幸せを切に願わなければやりきれない自分が居るのかもしれません。
なぜなら、私も星守る犬だからです。